【日立エコキュート】HE14エラーの原因と対処法|インバータ・HP基板間の通信異常

エラーコード一覧


HE14エラーとは

日立エコキュートのHE14エラーは、ヒートポンプユニット内部のインバータ基板とHP基板間の通信異常を示すエラーです。

ヒートポンプユニットには複数の基板が搭載されています。HP基板はヒートポンプユニット全体の運転を制御する基板で、インバータ基板は圧縮機の回転数などを制御する基板です。この2つの基板が常に通信しながら連携することで、安全な沸き上げ運転が成立しています。

この基板間の通信が正常に行えなくなると、ヒートポンプユニットが沸き上げ運転を停止し、HE14エラーが表示されます。

HE14が表示された場合、タンク内に残っているお湯は使用できますが、沸き上げ運転はできない状態になります。


HE14エラーが出たときに使える機能

機能使用可否補足
給湯タンク内にお湯が残っていれば使用できます
湯はりタンク内のお湯を使って湯はりできます
沸き上げ×基板間の通信異常により沸き上げできません

給湯や湯はりができていても、沸き上げができないためタンクのお湯は減る一方です。気づいたときにはお湯切れになっていたというケースも多いため、早めの対処をおすすめします。


HE14エラーの主な原因

HP基板・インバータ基板の不具合

HE14の原因として最も多いのは、HP基板またはインバータ基板自体の不具合です。

どちらか一方が壊れていても通信が成立しなくなるため、HE14が表示されます。現場ではどちらの基板が原因であってもセットで交換になることが多いです。片方だけ交換して改善しなかった場合に改めてもう一方を交換するより、同時に対応する方が確実なためです。

水漏れによる基板の水濡れ

ヒートポンプユニット内部で水漏れが起きると、湿気や水分が基板にかかり、基板が正常に機能しなくなることがあります。水熱交換器や配管接続部からの湯漏れが原因になることが多く、この場合は基板交換と水漏れ箇所の修理が同時に必要になります。

水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があるため、根本原因の修理が必要です。

基板間の配線・コネクタの接触不良

HP基板とインバータ基板をつなぐ配線やコネクタの接触不良が原因になることもあります。屋外設置のヒートポンプユニットは雨・湿気・温度変化の影響を受けやすく、経年劣化によって接続部に不具合が出ることがあります。


HE14が出やすい状況

HE14は、使用年数が10年を超えた機器で出ることがあります。基板自体の経年劣化によって通信不良が起きるためです。

また、水漏れが発生している機器でも起きることがあります。水漏れによって基板が濡れた場合、通信異常として症状が出ることがあります。

HE14が出た際に水漏れの形跡がある場合は、基板の交換だけでなく水漏れ箇所の特定と修理も合わせて必要になります。


リモコンの通信エラーとは違う

HE14はリモコンと本体の通信異常ではなく、ヒートポンプユニット内部の基板間通信異常です。

リモコンにエラーが表示されますが、リモコン自体が原因ではありません。ヒートポンプユニット内部のHP基板・インバータ基板・配線・コネクタなどを確認する必要があります。

使用者側で原因を判断することは難しいため、エラーが再発する場合は専門業者による点検が必要です。


自分でできる確認ポイント

リモコンのエラー番号を確認する

リモコンに表示されているエラーがHE14かどうかを確認してください。表示内容をメモしておくと業者への相談がスムーズになります。

残湯量と沸き上げ状況を確認する

以下の点を確認しておくと、状況を伝えやすくなります。

  • リモコンの残湯表示が減っていないか
  • 夜間に沸き上げされているか
  • 沸き増し操作をしても動かないか
  • ヒートポンプユニットが運転しているか

ヒートポンプユニットまわりを確認する

屋外のヒートポンプユニットまわりに、異音・異臭・水漏れなどがないか確認してください。特に水漏れがある場合は基板への影響が出ている可能性があるため、業者へ必ず伝えてください。

内部の基板や配線に関わるエラーのため、カバーを開けたり配線を触ったりするのは避けてください。感電や故障拡大につながるおそれがあります。


電源リセットで直る?

HE14エラーには、他のエラーと異なる重要な特徴があります。多くのエラーは原因が解消されると自動的に復帰しますが、HE14は電源リセットを行わないとエラーが解除されません。

そのため、修理や点検後であっても、電源を入れ直す操作が必要になります。

ただし、電源リセットはあくまでエラー表示を解除するための操作です。基板自体の不具合や水漏れが根本原因として残っている場合は、リセット後に再びHE14が表示されます。

リセット後に再度HE14が表示される場合や、残湯量が増えない場合は、原因が解消されていないため専門業者へ点検を依頼してください。


修理になる場合の内容

HP基板・インバータ基板のセット交換

HE14の修理では、HP基板とインバータ基板をセットで交換することが多いです。どちらか一方に不具合があっても通信異常は起きるため、原因を1枚に絞らずセットで対応することで確実に改善を図ります。

基板はヒートポンプユニットの重要部品のため、交換費用はある程度まとまった金額になります。使用年数が長い場合は、修理か買い替えかの判断が必要になることもあります。

水漏れ修理+基板交換

水漏れが原因で基板が濡れている場合は、基板交換と同時に水漏れ箇所の修理が必要です。水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があります。

配線・コネクタの修正

配線やコネクタの接触不良が原因の場合は、接続部の確認や修正が必要です。配線が傷んでいる場合は部品交換や補修が必要になることもあります。


年数が経っている場合は買い替えも検討

HE14はHP基板とインバータ基板のセット交換が必要になることが多く、修理費用はある程度高くなります。使用年数が10年を超えている場合は、修理しても他の部品が続けて故障するリスクがあります。

今回がヒートポンプユニット側の修理であれば、同じ年数使っている貯湯タンク側でも今後不具合が出る可能性があります。反対に、タンク側を先に修理していた場合でも、今度はヒートポンプユニット側で高額修理が発生するケースもあります。

設置から年数が経っている場合は、今回の修理だけでなく今後の故障リスクも含めて、修理か買い替えかを判断することが大切です。


HE14エラーが出たときの対処の流れ

  1. リモコンのエラー番号がHE14か確認する
  2. 残湯量を確認し、お湯の減り具合を把握する
  3. 沸き上げ運転や沸き増しができるか確認する
  4. ヒートポンプユニットまわりに水漏れや異常がないか確認する
  5. 電源リセットを行い、エラーが解除されるか確認する
  6. リセット後に再発する場合は専門業者へ相談する

HE14は電源リセットを行わないとエラーが解除されない点が他のエラーと異なります。ただしリセットで表示が消えても、根本原因が残っている場合は再発します。タンクのお湯がなくなる前に、早めに点検を依頼することをおすすめします。


まとめ

日立エコキュートのHE14エラーは、ヒートポンプユニット内部のインバータ基板とHP基板間の通信異常を示すエラーです。

HP基板はヒートポンプユニット全体の運転を制御する基板、インバータ基板は圧縮機の制御に関わる基板です。この2つが連携できなくなるとHE14が表示されます。

原因は基板自体の不具合が多く、どちらが壊れていても現場ではセット交換で対応することがほとんどです。また使用年数が10年を超えた機器や、水漏れが発生している機器で起きやすい傾向があります。水漏れが原因の場合は基板交換と合わせて水漏れ箇所の修理が必要です。

他のエラーと異なり、**HE14は原因が解消されても自動復帰せず、電源リセットを行わないとエラーが解除されません。**修理・点検後に電源リセットが必要な点を覚えておいてください。

HE14はタンクにお湯が残っていれば給湯や湯はりができますが、沸き上げはできません。基板のセット交換が必要になることが多いエラーのため、使用年数が長い場合は修理か買い替えかを含めて専門業者に相談することをおすすめします。

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