HE15エラーとは
日立エコキュートのHE15エラーは、ヒートポンプユニット側のファンモータ異常を示すエラーです。
ファンモータとは、ヒートポンプユニットのファンを回すための部品です。ヒートポンプユニットは屋外の空気の熱を取り込んでお湯を沸かす仕組みのため、ファンが正常に回ることが沸き上げ運転の前提になっています。
このファンモータに異常が出ると、ヒートポンプユニットが外気をうまく取り込めず、沸き上げ運転ができなくなります。
HE15が表示された場合、タンク内に残っているお湯は使用できますが、沸き上げ運転はできない状態になります。
HE15エラーが出たときに使える機能
| 機能 | 使用可否 | 補足 |
|---|---|---|
| 給湯 | 〇 | タンク内にお湯が残っていれば使用できます |
| 湯はり | 〇 | タンク内のお湯を使って湯はりできます |
| 沸き上げ | × | ファンモータ異常により沸き上げできません |
給湯や湯はりができていても、沸き上げができないためタンクのお湯は減る一方です。気づいたときにはお湯切れになっていたというケースも多いため、早めの対処をおすすめします。
HE15エラーの主な原因
水漏れによる基板の水濡れ(最も多いケース)
現場でHE15の原因として最も多いのは、水漏れによる基板の水濡れです。
ヒートポンプユニット内部で水漏れが起きると、湿気や水分が基板にかかり、基板がファンモータを正常に制御できなくなります。この場合、ファンモータ自体は正常でも、基板側の異常としてHE15が表示されます。そのため、ファンモータの交換ではなく、基板交換と水漏れ箇所の修理が必要になります。
水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があるため、根本原因の修理が重要です。
ファンモータ自体の故障
ファンモータ本体が劣化・故障することでHE15が出るケースもあります。この場合、故障の前兆として**異音が発生することがあります。**運転中にヒートポンプユニットから普段と違う音がしている場合は、ファンモータの異常が疑われます。
ファンモータが故障している場合はモータ交換が必要です。
ファンの回転不良
ファンモータではなく、ファンそのものが正常に回らないことでHE15が出る場合もあります。異物が絡んでいたり、汚れや凍結によって回転が妨げられている状態では、モータに負荷がかかり異常として検知されることがあります。
配線・コネクタの接触不良
ファンモータにつながる配線やコネクタの接触不良が原因になることもあります。屋外設置のヒートポンプユニットは雨・湿気・温度変化の影響を受けやすく、経年劣化によって接続部に不具合が出ることがあります。
自分でできる確認ポイント
リモコンのエラー番号を確認する
リモコンに表示されているエラーがHE15かどうかを確認してください。表示内容をメモしておくと業者への相談がスムーズになります。
残湯量と沸き上げ状況を確認する
以下の点を確認しておくと、状況を伝えやすくなります。
- リモコンの残湯表示が減っていないか
- 夜間に沸き上げされているか
- 沸き増し操作をしても動かないか
- ヒートポンプユニットのファンが回っているか
- 普段と違う異音がするか
ヒートポンプユニットまわりを確認する
屋外のヒートポンプユニットまわりに、異物・落ち葉・雪・凍結・水漏れなどがないか確認してください。特に水漏れがある場合は基板への影響が出ている可能性があるため、業者へ必ず伝えてください。
ファンの奥に手を入れたり、カバーを外して内部を触ったりすることは避けてください。ファンが急に動く可能性があり、けがや故障拡大につながるおそれがあります。
エラーの解除方法について
HE15エラーは、リモコンのメニューを3秒長押しすることで一時的に解除できる場合があります。
ほとんどのエラーはこの操作で一旦解除できますが、これはあくまでエラー表示を解除するための操作です。根本的な原因が解消されていない場合は、運転再開後に再びHE15が表示されます。
解除操作後にエラーが再発しない場合は一時的な異常だった可能性があります。再発する場合は、ファンモータ・基板・水漏れなど原因が残っているため、専門業者への点検が必要です。
電源リセットで直る?
一時的な保護停止や誤検知であれば、電源リセットやメニュー長押しによる解除操作でエラーが消える場合もあります。ただし基板の水濡れやファンモータの故障が原因の場合は再発します。
エラー表示が消えても沸き上げが正常にできていなければ根本的な解決にはなりません。解除操作後に再びHE15が表示される場合や、残湯量が増えない場合は、専門業者へ点検を依頼してください。
修理になる場合の内容
水漏れ修理+基板交換
HE15で最も多い修理内容は、水漏れ箇所の修理と基板交換の組み合わせです。水熱交換器や配管接続部など、湯漏れが起きている箇所を特定して修理します。この場合、ファンモータ自体は正常なためモータ交換は必要ありません。
ファンモータの交換
ファンモータ本体が故障している場合は、モータ交換が必要です。運転中に異音がしていた場合は、ファンモータの故障が原因である可能性があります。
ファンまわりの点検・修正
異物の絡まりや凍結などでファンの回転不良が起きている場合は、ファンまわりの確認と修正が必要です。状態によっては異物除去や部品の調整・交換が必要になることがあります。
配線・コネクタの修正
配線やコネクタの接触不良が原因の場合は、接続部の確認や修正が必要です。配線が傷んでいる場合は部品交換や補修が必要になることもあります。
年数が経っている場合は買い替えも検討
HE15エラーはファンモータ単体の交換で改善する場合もありますが、現場では水漏れによる基板不具合が原因のケースが多く、その場合は基板交換と水漏れ修理が必要になります。
使用年数が長いエコキュートでは、今回の修理箇所以外にも劣化が進んでいる可能性があります。今回がヒートポンプユニット側の修理であれば、同じ年数使っている貯湯タンク側でも今後不具合が出る可能性があります。反対に、タンク側を先に修理していた場合でも、今度はヒートポンプユニット側で高額修理が発生するケースもあります。
設置から年数が経っている場合は、今回の修理だけでなく今後の故障リスクも含めて、修理か買い替えかを判断することが大切です。
HE15エラーが出たときの対処の流れ
- リモコンのエラー番号がHE15か確認する
- 残湯量を確認し、お湯の減り具合を把握する
- ヒートポンプユニットのファンが回っているか・異音がないか確認する
- 吸込口・吹出口まわりに異物や雪などがないか確認する
- ヒートポンプユニットまわりに水漏れがないか確認する
- リモコンのメニューを3秒長押しして解除を試みる
- 解除後に再発する場合は専門業者へ相談する
HE15は沸き上げができないエラーです。タンクのお湯がなくなる前に、早めに点検を依頼することをおすすめします。
まとめ
日立エコキュートのHE15エラーは、ヒートポンプユニット側のファンモータ異常を示すエラーです。
エラー名はファンモータ異常ですが、現場で最も多い原因は水漏れによる基板の水濡れです。この場合ファンモータ自体は正常なため、基板交換と水漏れ箇所の修理が必要になります。ファンモータ本体が故障しているケースでは、運転中に異音が出ることがあります。
HE15はリモコンのメニューを3秒長押しすることで一時的に解除できる場合があります。ただし根本原因が残っている場合は解除後に再発するため、再発する場合は専門業者への点検が必要です。
HE15はタンクにお湯が残っていれば給湯や湯はりができますが、沸き上げはできません。水漏れがある場合は基板や他の部品への影響が広がる前に、早めに専門業者へ相談することをおすすめします。
使用年数が長い場合は、今回の修理だけでなく機器全体の状態を考慮したうえで、修理か買い替えかを慎重に判断しましょう。


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