【日立エコキュート】HE10エラーの原因と対処法|冷媒温度サーミスタ異常

エラーコード一覧


HE10エラーとは

日立エコキュートのHE10エラーは、ヒートポンプユニット側の冷媒温度サーミスタ異常を示すエラーです。

冷媒温度サーミスタとは、ヒートポンプユニット内部の冷媒回路上に取り付けられており、冷媒の温度を検知するための部品です。エコキュートは空気の熱を冷媒回路を通してお湯に伝える仕組みのため、冷媒の温度を正しく検知できないと、沸き上げ運転を安全に制御できなくなります。

HE10が表示された場合、タンク内に残っているお湯は使用できますが、沸き上げ運転はできない状態になります。

なお、HE10はサーミスタの異常を示すエラーです。冷媒漏れが原因で出るHE01とは別のエラーのため、HE10が出ていても冷媒漏れを意味するわけではありません。


HE10エラーが出たときに使える機能

機能使用可否補足
給湯タンク内にお湯が残っていれば使用できます
湯はりタンク内のお湯を使って湯はりできます
沸き上げ×冷媒温度を正しく検知できず、沸き上げできません

給湯や湯はりができていても、沸き上げができないためタンクのお湯は減る一方です。気づいたときにはお湯切れになっていたというケースも多いため、早めの対処をおすすめします。


HE10エラーの主な原因

HE10の原因はHE05〜HE09と同様のサーミスタ系エラーと同じ傾向があります。

冷媒温度サーミスタの断線・故障

サーミスタの断線による故障が原因になるケースがあります。冷媒回路上に取り付けられている部品のため、使用年数の経過や部品劣化によって断線し、正しい冷媒温度を検知できなくなることがあります。

基板の水濡れによる不具合

ヒートポンプユニット内部で水漏れが起きると、湿気や水分が基板にかかり、基板が正常に機能しなくなります。水熱交換器からの水漏れが原因になることが多く、この場合は基板交換と水漏れ箇所の修理が同時に必要になります。水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があるため、根本原因の修理が必要です。

配線・コネクタの接触不良

サーミスタにつながる配線やコネクタの接触不良が原因になることもあります。屋外設置のヒートポンプユニットは雨・湿気・温度変化の影響を受けやすく、経年劣化によって接続部に不具合が出ることがあります。


HE10とHE01(冷媒漏洩異常)の違い

冷媒に関係するエラーとしてHE01(冷媒漏洩異常)がありますが、HE10とは別のエラーです。

冷媒漏れが起きた場合はHE01が表示されます。HE10は冷媒回路上のサーミスタが温度を正しく検知できないことで表示されるエラーであり、冷媒漏れが原因でHE10が出ることはありません。

そのため、HE10が表示されている場合に冷媒漏れを疑う必要はなく、サーミスタ・基板・配線の異常として対応することになります。


自分でできる確認ポイント

リモコンのエラー番号を確認する

リモコンに表示されているエラーがHE10かどうかを確認してください。表示内容をメモしておくと業者への相談がスムーズになります。

残湯量と沸き上げ状況を確認する

以下の点を確認しておくと、状況を伝えやすくなります。

  • リモコンの残湯表示が減っていないか
  • 夜間に沸き上げされているか
  • 沸き増し操作をしても動かないか
  • ヒートポンプユニットが運転しているか

ヒートポンプユニットまわりを確認する

屋外のヒートポンプユニットまわりに、異音・異臭・水漏れなどがないか確認してください。特に水漏れがある場合は基板への影響が出ている可能性があるため、業者へ必ず伝えてください。

カバーを開けたり配線や配管を触ったりするのは避けてください。


電源リセットで直る?

一時的な誤検知であれば、電源リセット後にエラーが消える場合もあります。ただしサーミスタの断線や基板の水濡れが原因の場合はリセットしても再発します。

エラー表示が消えても沸き上げが正常にできていなければ根本的な解決にはなりません。リセット後に再びHE10が表示される場合や、残湯量が増えない場合は、専門業者へ点検を依頼してください。


修理になる場合の内容

冷媒温度サーミスタの交換

サーミスタの断線が原因であれば、サーミスタ交換が必要です。冷媒回路上に取り付けられている部品のため、専門業者が作業を行います。使用者自身での交換はできません。

水漏れ修理+基板交換

基板の水濡れが原因の場合は、基板交換と同時に水漏れ箇所の修理が必要です。水熱交換器や配管接続部など、湯漏れが起きている箇所を特定して修理します。水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があります。

配線・コネクタの修正

配線やコネクタの接触不良が原因の場合は、接続部の確認や修正が必要です。配線が傷んでいる場合は部品交換や補修が必要になることもあります。


年数が経っている場合は買い替えも検討

HE10エラーはサーミスタ単体の交換で改善する場合もありますが、使用年数が長いエコキュートではサーミスタだけでなく、配線・基板・ヒートポンプユニット全体の劣化も考える必要があります。

今回がヒートポンプユニット側の修理であれば、同じ年数使っている貯湯タンク側でも今後不具合が出る可能性があります。反対に、タンク側を先に修理していた場合でも、今度はヒートポンプユニット側で高額修理が発生するケースもあります。

設置から年数が経っている場合は、今回の修理だけでなく今後の故障リスクも含めて、修理か買い替えかを判断することが大切です。


HE10エラーが出たときの対処の流れ

  1. リモコンのエラー番号がHE10か確認する
  2. 残湯量を確認し、お湯の減り具合を把握する
  3. 沸き上げ運転や沸き増しができるか確認する
  4. ヒートポンプユニットまわりに水漏れや異常がないか確認する
  5. 電源リセット後に再発するか確認する
  6. エラーが消えない・沸き上げできない場合は専門業者へ相談する

HE10は沸き上げができないエラーです。タンクのお湯がなくなる前に、早めに点検を依頼することをおすすめします。


まとめ

日立エコキュートのHE10エラーは、ヒートポンプユニット内部の冷媒回路上に取り付けられた冷媒温度サーミスタの異常を示すエラーです。

原因はHE05〜HE09と同様で、サーミスタの断線、基板の水濡れによる不具合、配線・コネクタの接触不良が主な傾向です。基板が水濡れしている場合は水熱交換器からの水漏れが原因になることが多く、基板交換と合わせて水漏れ箇所の修理が必要になります。

冷媒に関係するエラーとしてHE01(冷媒漏洩異常)がありますが、HE10は冷媒漏れが原因で出るエラーではありません。HE10が表示されている場合はサーミスタ・基板・配線の異常として対応することになります。

HE10はタンクにお湯が残っていれば給湯や湯はりができますが、沸き上げはできません。エラーが出たら早めに専門業者へ相談することをおすすめします。

使用年数が長い場合は、今回の修理だけでなく機器全体の状態を考慮したうえで、修理か買い替えかを慎重に判断しましょう。

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