日立エコキュートのHE26エラーとは?
日立エコキュートの HE26 は、
圧縮機始動不良 を示すエラーです。
圧縮機とは、ヒートポンプユニットの中でお湯を作るために重要な部品です。
エコキュートは、ヒートポンプユニット内の圧縮機を動かして熱を作り、その熱でタンクのお湯を沸き上げています。
HE26は、この圧縮機が正常に始動できない、または始動時に異常を検出したときに表示されるエラーです。
HE26が表示されると、ヒートポンプユニット側でお湯を作れなくなるため、
沸き上げができない可能性が高いエラー です。
ただし、タンクにお湯が残っていれば、
台所・洗面・シャワーなどの給湯や、お風呂の湯はりはできる場合があります。
そのため、HE26は
「今あるお湯は使える場合があるが、新しくお湯を作れないエラー」
と考えると分かりやすいです。
HE26エラー時の使用可否まとめ
HE26エラーが表示されている場合の使用可否は、次のようになります。
・給湯:○
タンクにお湯が残っていれば、台所・洗面・シャワーなどの給湯はできる場合があります。
・湯はり:○
残湯量があれば、お風呂の湯はりもできる場合があります。
・追いだき:△
機種や残湯量、エラー状態によって異なります。
・沸き上げ:×
圧縮機が正常に始動できないため、沸き上げは停止する可能性が高いです。
・深夜の自動沸き上げ:×
エラーが解消しない限り、夜間の自動沸き上げは正常に行われない可能性があります。
HE26では、給湯や湯はりができる場合でも、沸き上げができない状態になっている可能性があります。
タンク内のお湯を使い切ると、お湯切れする可能性があるため、早めの確認と点検が必要です。
HE26エラーで考えられる症状
HE26が表示されている場合、次のような症状が出ることがあります。
- リモコンに「HE26」と表示される
- 給湯はできる場合がある
- お風呂の湯はりはできる場合がある
- 沸き上げができない
- タンクの残湯量が増えない
- 深夜の沸き上げが完了しない
- 朝になってもお湯が増えていない
- ヒートポンプユニットが運転しない
- ヒートポンプユニットが動こうとして止まる
- ヒートポンプユニットから普段と違う音がする場合がある
- 一度リセットしても再発する場合がある
- ヒートポンプ周辺で水漏れが見られる場合がある
HE26は、圧縮機の始動に関係するエラーです。
そのため、ユーザー側で内部確認や部品交換を行うことはできません。
HE26エラーの主な原因
HE26は、圧縮機始動不良のエラーです。
考えられる原因としては、次のようなものがあります。
1. 圧縮機自体の不良
HE26で特に注意が必要なのが、
圧縮機自体の不良 です。
圧縮機は、ヒートポンプユニットでお湯を作るための中心となる部品です。
この圧縮機が正常に始動できないと、ヒートポンプユニットは沸き上げ運転を行えません。
圧縮機の不良では、
- 圧縮機が始動しない
- 始動しようとして停止する
- 異常な負荷がかかる
- 電気的な異常を検出する
- ヒートポンプユニットが沸き上げに入れない
といった状態になることがあります。
圧縮機に関係する不具合は、ユーザー側で判断することが難しく、専門業者による点検が必要です。
2. 水漏れ・水濡れによる基板故障
HE26は、水漏れや水濡れによる基板故障 が関係するケースもあります。
ヒートポンプユニット内部や周辺で水漏れが起きると、電装部品や基板が濡れてしまうことがあります。
その結果、
- 基板が水濡れする
- 電装部品がショートする
- 圧縮機への制御が正常にできなくなる
- 圧縮機が始動できない
- HE26が表示される
といった流れでエラーにつながる場合があります。
この場合、単にエラーをリセットするだけでは根本的な解決になりません。
水漏れの原因と、基板側の故障状態の両方を確認する必要があります。
特に、ヒートポンプ周辺に水漏れ跡がある場合や、機器の下が常に濡れている場合は、早めに点検を依頼した方が安心です。
3. インバータ基板・電装基板の不具合
圧縮機は、ヒートポンプユニット内の基板によって制御されています。
そのため、圧縮機自体ではなく、インバータ基板や電装基板側の不具合によって、圧縮機が正常に始動できない場合があります。
基板に不具合があると、
- 圧縮機へ正常な指令が出せない
- 電流制御が正常にできない
- 始動時に異常を検出する
- 沸き上げ運転に入れない
といった状態になることがあります。
年数が経過している機種では、基板の劣化や電装部品の不良が原因になることがあります。
4. 電源電圧や電源まわりの異常
HE26は圧縮機の始動に関係するエラーのため、電源状態が影響する場合もあります。
たとえば、
- 電源電圧が不安定
- ブレーカーまわりの接触不良
- 電源配線の劣化
- 停電後や復電後の異常
- 落雷後の電気的な影響
などがあると、圧縮機の始動時に異常として検出されることがあります。
ただし、電源まわりの確認は危険を伴うため、ユーザー自身で分解や測定を行う必要はありません。
5. 電装部品や配線・コネクタの異常
圧縮機や基板そのものだけでなく、周辺の電装部品や配線が関係することもあります。
考えられる例としては、
- 配線の劣化
- コネクタの接触不良
- 電装部品のショート
- 湿気や結露による通電不良
- 基板まわりの汚れや腐食
などがあります。
屋外に設置されているヒートポンプユニットは、雨・湿気・温度変化の影響を受けます。
年数が経過している場合は、電装部品の劣化がエラーにつながることがあります。
ユーザーが確認できること
HE26が表示された場合、ユーザー自身でできる確認は限られています。
ただし、修理依頼前に次の点を確認しておくと、状況説明がしやすくなります。
1. エラーコードを確認する
まず、リモコンに表示されているエラーコードが HE26 で間違いないか確認してください。
他のエラーコードが同時に表示されている場合は、修理受付時にすべて伝えると判断が早くなります。
2. 残湯量を確認する
HE26では、タンク内にお湯が残っていれば給湯や湯はりができる場合があります。
リモコンの残湯量表示を確認し、今どれくらいお湯が残っているか見ておきましょう。
沸き上げができない状態では、残湯量は基本的に回復しません。
お湯を使うほどタンク内のお湯は減っていくため、修理までの間は使用量に注意が必要です。
3. お湯の使用量を控える
HE26が出ている場合、沸き上げができない可能性が高いため、タンクのお湯を大切に使う必要があります。
修理までの間は、
- シャワー時間を短くする
- 湯はりを控える
- 高温のお湯を大量に使わない
- 家族内でお湯の使用タイミングを調整する
- 食器洗いなどでお湯を使いすぎない
といった対応をおすすめします。
4. ヒートポンプ周辺を確認する
屋外のヒートポンプユニット周辺を、無理のない範囲で確認してください。
確認するポイントは次の通りです。
- ヒートポンプユニット周辺に水たまりがないか
- 配管接続部から水が漏れていないか
- ユニットの下が常に濡れていないか
- ヒートポンプユニットから異音がしていないか
- 焦げたようなにおいがないか
- 配管カバーが外れていないか
- 周囲に物が置かれて排気・吸気を妨げていないか
ただし、ヒートポンプユニットの内部を開ける必要はありません。
内部には電気部品や圧縮機があるため、カバーを外したり、基板まわりを触ったりしないでください。
5. リセットで復帰するか確認する
一時的な制御異常であれば、リセットでエラーが消える場合もあります。
ただし、HE26は圧縮機始動不良に関係するエラーです。
リセットで一時的に消えても、再発する場合は点検が必要 です。
特に、焦げたにおい・異音・水漏れがある場合は、リセットを繰り返すのではなく、早めに修理点検を依頼してください。
リセット時の注意点
- 濡れた手でブレーカーを操作しない
- ヒートポンプユニット内部は開けない
- 何度も連続でリセットしない
- 焦げたにおいや異音がある場合は無理に使用しない
- エラーが再発する場合は専門業者へ相談する
修理が必要になるケース
次のような場合は、修理点検を依頼した方がよいです。
- リセットしてもHE26が消えない
- 一度消えてもすぐ再発する
- 沸き上げができない
- タンクの残湯量が増えない
- 翌朝になってもお湯が増えていない
- ヒートポンプ周辺で水漏れしている
- ヒートポンプユニットから異音がする
- 焦げたにおいがする
- ヒートポンプユニットが動こうとしてすぐ止まる
- 停電や落雷後からエラーが出た
- 使用年数が長い
- 過去にもインバータ系・ヒートポンプ系エラーが出ている
HE26は、圧縮機や基板など、ヒートポンプユニットの重要部品が関係するエラーです。
ユーザー側で原因を特定したり、内部部品を修理したりすることはできません。
再発する場合や、沸き上げができない場合は、早めに専門業者へ点検を依頼してください。
HE26エラーを放置するとどうなる?
HE26を放置すると、沸き上げができないまま、タンク内のお湯だけを使う状態になる可能性があります。
その結果、次のようなトラブルにつながることがあります。
- タンクのお湯が減る
- 残湯量が回復しない
- お風呂の湯はり後にシャワーが使えなくなる
- 翌朝お湯がない
- お湯切れする
- 圧縮機が正常に始動できない状態が続く
- 水漏れがある場合、基板や電装部品の故障につながる可能性がある
- 状態によっては別のエラーに移行する可能性がある
給湯や湯はりができている間は、まだ使えるように見えることがあります。
しかし、HE26では沸き上げが止まっている可能性が高いため、
今お湯が使えるかどうかだけでなく、沸き上げが正常にできているかを確認することが重要です。
買い替え判断の目安
HE26が出たからといって、必ずすぐに買い替えが必要とは限りません。
ただし、圧縮機やヒートポンプユニット側の電装部品が関係するため、使用年数によっては修理と買い替えを比較して判断した方がよい場合があります。
修理を優先しやすいケース
次のような場合は、まず修理を検討してよいケースです。
- 使用年数が比較的浅い
- 初めてHE26が出た
- 他の不具合が少ない
- 水漏れや異音がない
- 部品供給がある
- タンク本体に大きな不具合がない
- リセット後に正常な沸き上げが確認できる
この場合は、点検や部品交換で復旧できる可能性があります。
買い替えも検討したいケース
次のような場合は、買い替えも視野に入れて判断した方がよいです。
- 使用年数が10年以上
- 過去にもヒートポンプ系エラーが出ている
- HE23・HE24・HE25など他のインバータ系エラーも出たことがある
- 圧縮機自体の不良が疑われる
- 水漏れによって基板や複数部品に影響している
- 沸き上げ不良が続いている
- 部品供給終了が近い、または終了している
- 修理しても再発リスクが高い
- タンク本体や配管にも劣化がある
特に10年以上使用しているエコキュートでは、1か所修理しても別の部品が続けて故障することがあります。
また、圧縮機や基板などヒートポンプユニットの主要部品が関係する場合は、修理範囲が大きくなることがあります。
そのため、修理費用だけでなく、
今後何年使えるか、再発リスクがあるか、他の不具合が出ていないか も含めて判断することが大切です。
現場目線での補足
HE26は、圧縮機始動不良のエラーです。
HE25までは電装回路側の異常として説明しやすいですが、HE26では
圧縮機そのものが関係する可能性がある ため、より重要度の高いエラーとして案内する必要があります。
お客様から見ると、
お湯はまだ出ている
お風呂の湯はりもできた
でも、エラーが出ている
という状態になりやすいです。
しかし実際には、タンクに残っているお湯を使えているだけで、
ヒートポンプユニット側で新しくお湯を作れない状態 になっている可能性があります。
また、水漏れや水濡れによって基板が故障し、圧縮機を正常に始動できなくなっているケースもあります。
お客様へ説明する場合は、次のように伝えると分かりやすいです。
HE26は、ヒートポンプユニット内の圧縮機が正常に始動できないときに出るエラーです。
タンクにお湯が残っていれば給湯や湯はりはできる場合がありますが、沸き上げは止まっている可能性があります。
原因としては、圧縮機自体の不良や、水漏れによる基板故障などが考えられます。
お湯を使い切るとお湯切れする可能性があるため、残湯量を確認しながら使用量を控え、早めの点検をおすすめします。
このように説明すると、
「今お湯が出るのになぜ点検が必要なのか」が伝わりやすくなります。
HE26エラーでよくある質問
Q. HE26が出てもお湯は使えますか?
タンクにお湯が残っていれば、給湯や湯はりはできる場合があります。
ただし、沸き上げができない可能性が高いため、お湯を使い切るとお湯切れすることがあります。
Q. HE26は沸き上げできますか?
HE26では、圧縮機が正常に始動できないため、ヒートポンプユニット側の沸き上げが停止する可能性があります。
エラーが出ている間は、残湯量が増えているかを確認してください。
Q. HE26の主な原因は何ですか?
主な原因としては、圧縮機自体の不良、インバータ基板や電装基板の不具合、水漏れ・水濡れによる基板故障などが考えられます。
Q. 水漏れがある場合もHE26が出ますか?
水漏れや水濡れによって基板が故障し、圧縮機を正常に始動できなくなることでHE26が表示されるケースがあります。
ヒートポンプ周辺に水漏れ跡がある場合は、早めに点検を依頼してください。
Q. HE26は自分で直せますか?
ユーザー側でできるのは、エラー表示の確認、残湯量の確認、ヒートポンプ周辺の確認、リセット確認程度です。
圧縮機や基板などの重要部品が関係するため、内部を開けたり部品を触ったりせず、専門業者へ点検を依頼してください。
Q. HE26は買い替えが必要なエラーですか?
HE26だけで必ず買い替えとは限りません。
ただし、使用年数が10年以上経っている場合や、圧縮機自体の不良が疑われる場合、水漏れによって複数部品に影響している場合は、修理と買い替えを比較して判断するのがおすすめです。
まとめ
日立エコキュートの HE26 は、
圧縮機始動不良 を示すエラーです。
タンクにお湯が残っていれば、
給湯や湯はりはできる場合があります。
しかし、ヒートポンプユニット側で圧縮機が正常に始動できないため、
沸き上げはできない可能性が高い です。
主な原因としては、
- 圧縮機自体の不良
- 水漏れ・水濡れによる基板故障
- インバータ基板・電装基板の不具合
- 電源電圧や電源まわりの異常
- 電装部品や配線・コネクタの異常
などが考えられます。
ユーザー側でできる対応は、
- エラーコードの確認
- 残湯量の確認
- お湯の使用量を控える
- ヒートポンプ周辺の水漏れ確認
- リセット確認
までです。
リセットしても消えない場合や、何度も再発する場合、残湯量が増えない場合は、圧縮機や基板側に不具合がある可能性があります。
HE26が表示された場合は、
「今お湯が使えるか」だけでなく、
沸き上げが正常にできているか、水漏れがないか を確認し、必要に応じて専門業者へ相談しましょう。

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