【日立エコキュート】HE19エラーの原因と対処法|冷媒吐出温度異常

エラーコード一覧

HE19エラーとは

日立エコキュートのHE19エラーは、ヒートポンプユニット側の冷媒吐出温度異常を示すエラーです。

冷媒吐出温度とは、ヒートポンプユニット内部の圧縮機から吐き出される冷媒の温度のことです。エコキュートは冷媒を圧縮してその熱でお湯を沸かす仕組みのため、冷媒の吐出温度は沸き上げ運転を安全に行ううえで重要な情報です。

この温度が異常と判断されると、ヒートポンプユニットが安全に運転を続けられなくなり、HE19エラーが表示されます。

HE19が表示された場合、タンク内に残っているお湯は使用できますが、沸き上げ運転はできない状態になります。

エラーはリモコンのメニューを3秒長押し、または電源の入り切りでリセットできます。ただし根本的な原因が残っている場合は再発します。


HE19エラーが出たときに使える機能

機能使用可否補足
給湯タンク内にお湯が残っていれば使用できます
湯はりタンク内のお湯を使って湯はりできます
沸き上げ×冷媒吐出温度異常により沸き上げできません

給湯や湯はりができていても、沸き上げができないためタンクのお湯は減る一方です。残湯があるうちに早めに対処することをおすすめします。


HE19エラーの主な原因

水熱交換器の水漏れによる基板への影響

現場でHE19の原因として多いのが、水熱交換器の水漏れです。水漏れによって基板が水濡れし、正常に冷媒吐出温度を制御・検知できなくなることがあります。この場合は基板交換と水漏れ箇所の修理が同時に必要になります。水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があります。

冷媒の微量漏れ

HE19は冷媒の微量漏れによって出ることがあります。冷媒が少し不足すると圧縮機の吐出温度が異常に上昇し、HE19が表示されます。

冷媒が完全に抜けた状態で出るHE01(冷媒漏洩異常)とは異なり、HE19は微量の漏れでも検知されることがあります。冷媒漏れの場合は漏れ箇所を特定して修理する必要があり、ガスを補充するだけでは再発します。

圧縮機(コンプレッサー)の不具合

圧縮機まわりに不具合がある場合、冷媒の圧縮状態が正常でなくなり吐出温度異常につながることがあります。圧縮機はヒートポンプユニットの中核部品のため、交換となると高額修理になります。使用年数が長い機器で圧縮機の不具合が確認された場合は、修理か買い替えかの慎重な判断が必要です。

基板の不具合

水漏れによる水濡れ以外にも、基板自体の経年劣化によって冷媒吐出温度を正しく読み取れなくなることがあります。この場合は基板交換が必要です。

冷媒吐出温度センサーの不具合

実際の冷媒吐出温度に異常がなくても、温度を検知するセンサー側の不具合によってHE19が表示される場合があります。センサーや配線・コネクタの点検が必要です。


HE19とHE01の違い

冷媒に関するエラーとしてHE01(冷媒漏洩異常)がありますが、HE19とは状況が異なります。

HE01は冷媒が完全に抜けた状態で表示されるエラーです。一方HE19は、冷媒の微量漏れなど、まだ冷媒が残っている段階でも吐出温度の異常として検知されることがあります。

そのため、HE19が出た場合も冷媒漏れの可能性を含めた点検が必要です。


自分でできる確認ポイント

リモコンのエラー番号を確認する

リモコンに表示されているエラーがHE19かどうかを確認してください。表示内容をメモしておくと業者への相談がスムーズになります。

残湯量と沸き上げ状況を確認する

以下の点を確認しておくと、状況を伝えやすくなります。

  • リモコンの残湯表示が減っていないか
  • 夜間に沸き上げされているか
  • 沸き増し操作をしても動かないか
  • ヒートポンプユニットから普段と違う音がしないか

ヒートポンプユニットまわりを確認する

屋外のヒートポンプユニットまわりに、異音・異臭・水漏れなどがないか確認してください。特に水漏れがある場合は基板や冷媒回路への影響が出ている可能性があるため、業者へ必ず伝えてください。

冷媒回路や圧縮機に関わるエラーのため、カバーを開けたり配管や配線を触ったりするのは避けてください。


エラーのリセット方法

HE19エラーはリモコンのメニューを3秒長押しするか、電源の入り切りでリセットできます。

ただしこれはエラー表示を解除するための操作です。水漏れや冷媒漏れ、圧縮機の不具合など根本的な原因が残っている場合はリセット後に再発します。リセット後に再びHE19が表示される場合や残湯量が増えない場合は、専門業者へ点検を依頼してください。


修理になる場合の内容

水漏れ修理+基板交換

水熱交換器の水漏れが原因の場合は、水漏れ箇所の修理と基板交換が同時に必要です。水漏れを放置したまま基板だけ交換しても再発する可能性があります。

冷媒漏れの修理

冷媒の微量漏れが原因の場合は、漏れ箇所の特定と修理が必要です。ガスを補充するだけでは再発するため、漏れ箇所を確認したうえで対応します。

圧縮機の修理・交換

圧縮機まわりの不具合が原因の場合は、修理費用が大きくなります。圧縮機はヒートポンプユニットの中核部品のため、使用年数が長い機器では修理か買い替えかを含めた判断が必要です。

基板交換

水漏れ以外の基板不具合が原因の場合は、基板交換が必要です。

センサーの点検・交換

冷媒吐出温度センサーの不具合が原因の場合は、センサーや配線・コネクタの点検・交換が必要です。


年数が経っている場合は買い替えも検討

HE19は冷媒漏れや圧縮機の不具合が原因になる場合があり、その場合は修理費用が高額になりやすいエラーです。

使用年数が長いエコキュートでは、今回の修理箇所以外にも劣化が進んでいる可能性があります。今回がヒートポンプユニット側の修理であれば、同じ年数使っている貯湯タンク側でも今後不具合が出る可能性があります。反対に、タンク側を先に修理していた場合でも、今度はヒートポンプユニット側で高額修理が発生するケースもあります。

設置から年数が経っている場合は、今回の修理だけでなく今後の故障リスクも含めて、修理か買い替えかを判断することが大切です。


HE19エラーが出たときの対処の流れ

  1. リモコンのエラー番号がHE19か確認する
  2. 残湯量を確認し、お湯の減り具合を把握する
  3. 沸き上げ運転や沸き増しができるか確認する
  4. ヒートポンプユニットまわりに水漏れや異音がないか確認する
  5. メニュー3秒長押しまたは電源の入り切りでリセットを試みる
  6. リセット後に再発する場合は専門業者へ相談する

HE19は沸き上げができないエラーです。冷媒漏れや圧縮機の不具合が原因の場合は修理費用が大きくなる可能性があるため、タンクのお湯がなくなる前に早めに点検を依頼することをおすすめします。


まとめ

日立エコキュートのHE19エラーは、ヒートポンプユニット側の冷媒吐出温度異常を示すエラーです。

同じ冷媒系のエラーであるHE01(冷媒漏洩異常)は冷媒が完全に抜けた状態で表示されますが、HE19は冷媒の微量漏れでも検知されることがあります。現場では水熱交換器の水漏れによる基板への影響、冷媒の微量漏れ、圧縮機の不具合、基板の劣化が主な原因です。

エラーはメニュー3秒長押しまたは電源の入り切りでリセットできますが、根本原因が残っている場合は再発します。冷媒漏れや圧縮機の不具合が関係している場合は修理費用が高額になりやすいため、使用年数が長い場合は修理か買い替えかを含めて専門業者に相談することをおすすめします。

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