日立エコキュートのHE24エラーとは?
日立エコキュートの HE24 は、
インバータ入力電流異常 を示すエラーです。
簡単に言うと、ヒートポンプユニット内のインバータ回路に入る電流に異常があると判断されたときに表示されるエラーです。
エコキュートは、ヒートポンプユニット内の圧縮機を動かしてお湯を作ります。
その圧縮機を制御しているのがインバータ基板です。
HE24が表示された場合、機器は異常を検出しながらも、
圧縮機の回転数を制限して運転を続ける場合があります。
そのため、HE24は完全に沸き上げが止まるエラーというより、
沸き上げ能力を落として運転している状態 と考えると分かりやすいです。
ただし、通常より沸き上げに時間がかかったり、十分にお湯が作れなかったりする可能性があります。
タンクにお湯が残っていれば、
台所・洗面・シャワーなどの給湯や、お風呂の湯はりはできる場合があります。
HE24エラー時に使える機能・使えない機能
HE24では、沸き上げが完全に停止するとは限りません。
ただし、圧縮機の回転数を制限して運転するため、
通常よりも沸き上げ能力が下がる可能性があります。
そのため、普段と同じようにお湯を使っていると、
時間帯や使用量によってはお湯が足りなくなることがあります。
HE24エラーで考えられる症状
HE24が表示されている場合、次のような症状が出ることがあります。
- リモコンに「HE24」と表示される
- 給湯はできる場合がある
- お風呂の湯はりはできる場合がある
- 沸き上げはするが時間がかかる
- 深夜の沸き上げが十分に完了しない
- タンクの残湯量が増えにくい
- 朝になっても残湯量が少ない
- お湯を多く使うとお湯切れしやすい
- ヒートポンプユニットの運転音が普段と違う場合がある
- 一度リセットしても再発する場合がある
HE24は、インバータ入力電流に関係するエラーです。
そのため、ユーザー側で内部確認や部品交換を行うことはできません。
HE24エラーの主な原因
HE24は、インバータ入力電流異常のエラーです。
考えられる原因としては、次のようなものがあります。
1. インバータ基板の不具合
HE24でまず考えられるのが、
インバータ基板の不具合 です。
インバータ基板は、ヒートポンプユニット内の圧縮機を制御する重要な部品です。
この基板が正常に電流を制御できなくなると、入力電流の異常として検出され、HE24が表示されることがあります。
HE24では、すぐに完全停止するのではなく、圧縮機の回転数を制限して運転する場合があります。
しかし、基板側に不具合がある場合は、リセットしても再発することがあります。
2. 電源電圧や電源まわりの異常
インバータ入力電流異常は、ヒートポンプユニットに供給される電源状態が関係する場合もあります。
たとえば、
- 電源電圧が不安定
- ブレーカーまわりの接触不良
- 電源配線の劣化
- 停電後や復電後の異常
- 落雷後の電気的な影響
などがあると、インバータ側で異常として検出されることがあります。
ただし、電源まわりの確認は危険を伴うため、ユーザー自身で分解や測定を行う必要はありません。
3. 圧縮機側の負荷増加
HE24は、圧縮機を制御するインバータ側で入力電流の異常を検出するエラーです。
そのため、圧縮機側に負荷がかかっている場合にも、HE24が表示される可能性があります。
圧縮機の状態が悪い場合や、ヒートポンプユニット全体の運転状態に異常がある場合、通常よりも電流状態が不安定になることがあります。
この場合、インバータ基板だけでなく、圧縮機やヒートポンプユニット全体の点検が必要になります。
4. 電装部品や配線・コネクタの異常
インバータ基板そのものだけでなく、周辺の電装部品や配線が関係することもあります。
考えられる例としては、
- 配線の劣化
- コネクタの接触不良
- 電装部品のショート
- 湿気や結露による通電不良
- 基板まわりの汚れや腐食
などがあります。
屋外に設置されているヒートポンプユニットは、雨・湿気・温度変化の影響を受けます。
年数が経過している場合は、電装部品の劣化がエラーにつながることがあります。
5. 水濡れ・湿気による電装系の異常
HE24でも、ヒートポンプユニット内部の水濡れや湿気が関係するケースがあります。
水漏れや結露などで電装部品が濡れると、インバータ基板や周辺部品の電流状態が不安定になり、入力電流異常として検出されることがあります。
この場合、エラーだけをリセットしても根本原因が残っていると再発する可能性があります。
ヒートポンプ周辺に水漏れ跡がある場合や、機器まわりが常に濡れている場合は、早めに点検を依頼した方が安心です。
ユーザーが確認できること
HE24が表示された場合、ユーザー自身でできる確認は限られています。
ただし、修理依頼前に次の点を確認しておくと、状況説明がしやすくなります。
1. エラーコードを確認する
まず、リモコンに表示されているエラーコードが HE24 で間違いないか確認してください。
他のエラーコードが同時に表示されている場合は、修理受付時にすべて伝えると判断が早くなります。
2. 残湯量を確認する
HE24では、タンク内にお湯が残っていれば給湯や湯はりができる場合があります。
リモコンの残湯量表示を確認し、今どれくらいお湯が残っているか見ておきましょう。
沸き上げが完全に止まっていなくても、圧縮機回転数を制限して運転している場合は、通常よりお湯が増えにくくなることがあります。
3. お湯の使用量を控える
HE24では、沸き上げ能力が低下している可能性があります。
そのため、修理や点検までの間は、普段よりお湯の使用量を控えめにするのがおすすめです。
具体的には、
- シャワー時間を短くする
- 湯はりを控えめにする
- 高温のお湯を大量に使わない
- 家族内でお湯の使用タイミングを調整する
- 夜間の沸き上げ後の残湯量を確認する
といった対応が有効です。
4. ヒートポンプ周辺を確認する
屋外のヒートポンプユニット周辺を、無理のない範囲で確認してください。
確認するポイントは次の通りです。
- ヒートポンプユニット周辺に水たまりがないか
- 配管接続部から水が漏れていないか
- ユニットの下が常に濡れていないか
- 異音や焦げたようなにおいがないか
- 配管カバーが外れていないか
- 周囲に物が置かれて排気・吸気を妨げていないか
ただし、ヒートポンプユニットの内部を開ける必要はありません。
内部には電気部品があるため、カバーを外したり、基板まわりを触ったりしないでください。
5. リセットで復帰するか確認する
一時的な制御異常であれば、リセットでエラーが消える場合もあります。
ただし、HE24はインバータ入力電流に関係するエラーです。
リセットで一時的に消えても、再発する場合は点検が必要 です。
また、HE24では沸き上げが完全停止ではなく、制限運転になっている場合があります。
リセット後は、エラー表示だけでなく、残湯量が正常に増えているかも確認してください。
リセット時の注意点
- 濡れた手でブレーカーを操作しない
- ヒートポンプユニット内部は開けない
- 何度も連続でリセットしない
- 焦げたにおいや異音がある場合は無理に使用しない
- エラーが再発する場合は専門業者へ相談する
修理が必要になるケース
次のような場合は、修理点検を依頼した方がよいです。
- リセットしてもHE24が消えない
- 一度消えてもすぐ再発する
- 沸き上げに時間がかかる
- タンクの残湯量が増えにくい
- 翌朝になってもお湯が十分に増えていない
- お湯切れしやすくなった
- ヒートポンプ周辺で水漏れしている
- 焦げたにおいがする
- ヒートポンプユニットから異音がする
- 停電や落雷後からエラーが出た
- 使用年数が長い
- 過去にもインバータ系・ヒートポンプ系エラーが出ている
HE24は、インバータ基板や電源まわり、圧縮機側の状態が関係する可能性があるエラーです。
ユーザー側で原因を特定したり、内部部品を修理したりすることはできません。
再発する場合や、沸き上げ能力の低下が続く場合は、早めに専門業者へ点検を依頼してください。
HE24を放置するとどうなる?
HE24を放置すると、圧縮機の回転数を制限した状態で運転が続き、沸き上げ能力が低下する可能性があります。
その結果、次のようなトラブルにつながることがあります。
- タンクのお湯が増えにくい
- 深夜の沸き上げで満タンにならない
- 朝になっても残湯量が少ない
- 湯はり後にシャワー分のお湯が足りなくなる
- お湯切れしやすくなる
- エラーが再発する
- 電装部品の異常が続く可能性がある
- 状態によっては別のエラーに移行する可能性がある
HE24は、HE23のように完全に沸き上げが止まるタイプとは違い、
制限運転でしばらく動く場合があります。
しかし、通常運転ではないため、
お湯が使えているから問題ないと判断せず、残湯量やエラー再発の有無を確認することが大切です。
買い替え判断の目安
HE24が出たからといって、必ずすぐに買い替えが必要とは限りません。
ただし、インバータ基板やヒートポンプユニット側の電装部品が関係するため、使用年数によっては修理と買い替えを比較して判断した方がよい場合があります。
修理を優先しやすいケース
次のような場合は、まず修理を検討してよいケースです。
- 使用年数が比較的浅い
- 初めてHE24が出た
- 他の不具合が少ない
- 水漏れや異音がない
- 部品供給がある
- タンク本体に大きな不具合がない
- リセット後に正常な沸き上げが確認できる
この場合は、点検や部品交換で復旧できる可能性があります。
買い替えも検討したいケース
次のような場合は、買い替えも視野に入れて判断した方がよいです。
- 使用年数が10年以上
- 過去にもヒートポンプ系エラーが出ている
- HE23など他のインバータ系エラーも出たことがある
- インバータ基板以外にも不具合がある
- 沸き上げ能力の低下が続いている
- 部品供給終了が近い、または終了している
- 修理しても再発リスクが高い
- タンク本体や配管にも劣化がある
特に10年以上使用しているエコキュートでは、1か所修理しても別の部品が続けて故障することがあります。
そのため、修理費用だけでなく、
今後何年使えるか、再発リスクがあるか、他の不具合が出ていないか も含めて判断することが大切です。
現場目線での補足
HE24は、HE23と同じくインバータ系のエラーですが、
沸き上げが完全停止ではなく、圧縮機回転数を制限して運転する場合がある という点が特徴です。
そのため、お客様から見ると、
エラーは出ているけど、お湯は使えている
沸き上げもしているように見える
でも、いつもよりお湯が足りない
という分かりにくい状態になることがあります。
HE24では、完全に止まっていないからといって正常とは限りません。
制限運転により、沸き上げ能力が落ちている可能性があります。
お客様へ説明する場合は、次のように伝えると分かりやすいです。
HE24は、ヒートポンプユニット内のインバータ入力電流に異常を検出しているエラーです。
給湯や湯はりはできる場合があり、沸き上げも完全に止まらず、圧縮機の回転数を制限して運転することがあります。
ただし、通常より沸き上げ能力が下がるため、お湯が増えにくくなったり、お湯切れしやすくなったりする可能性があります。
エラーが再発する場合や残湯量が増えにくい場合は、点検をおすすめします。
このように説明すると、
「動いているのになぜ点検が必要なのか」が伝わりやすくなります。
Q. HE24が出てもお湯は使えますか?
タンクにお湯が残っていれば、給湯や湯はりはできる場合があります。
ただし、沸き上げ能力が低下している可能性があるため、お湯切れには注意が必要です。
Q. HE24は沸き上げできますか?
HE24では、圧縮機の回転数を制限しながら沸き上げ運転を行う場合があります。
ただし、通常より沸き上げ能力が下がるため、深夜の沸き上げが十分に完了しないことがあります。
Q. HE24は自分で直せますか?
ユーザー側でできるのは、エラー表示の確認、残湯量の確認、ヒートポンプ周辺の確認、リセット確認程度です。
インバータ基板や電源まわり、圧縮機側が関係する可能性があるため、内部を開けたり部品を触ったりせず、専門業者へ点検を依頼してください。
Q. HE24の主な原因は何ですか?
主な原因としては、インバータ基板の不具合、電源電圧や電源まわりの異常、圧縮機側の負荷、電装部品や配線の異常などが考えられます。
Q. HE24は買い替えが必要なエラーですか?
HE24だけで必ず買い替えとは限りません。
ただし、使用年数が10年以上経っている場合や、過去にもインバータ系・ヒートポンプ系エラーが出ている場合は、修理と買い替えを比較して判断するのがおすすめです。
まとめ
日立エコキュートの HE24 は、
インバータ入力電流異常 を示すエラーです。
タンクにお湯が残っていれば、
給湯や湯はりはできる場合があります。
また、HE24では沸き上げが完全に止まるのではなく、
圧縮機の回転数を制限しながら沸き上げ運転を行う場合があります。
ただし、通常より沸き上げ能力が低下するため、
残湯量が増えにくくなったり、お湯切れしやすくなったりする可能性があります。
主な原因としては、
- インバータ基板の不具合
- 電源電圧や電源まわりの異常
- 圧縮機側の負荷増加
- 電装部品や配線・コネクタの異常
- 水濡れ・湿気による電装系の異常
などが考えられます。
ユーザー側でできる対応は、
- エラーコードの確認
- 残湯量の確認
- お湯の使用量を控える
- ヒートポンプ周辺の確認
- リセット確認
までです。
リセットしても消えない場合や、何度も再発する場合、残湯量が増えにくい場合は、インバータ基板や電源まわり、圧縮機側に不具合がある可能性があります。
HE24が表示された場合は、
「お湯が使えるか」だけでなく、
沸き上げ能力が落ちていないか、残湯量が正常に増えているか を確認し、必要に応じて専門業者へ相談しましょう。


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